韓国に快勝 サッカー日本代表 ことし初の強化試合で

サッカー日本代表は25日夜、横浜市でことし最初の強化試合として韓国と対戦し、3対0で快勝しました。

国内では1年4か月ぶりの代表戦となる韓国との強化試合は横浜市の日産スタジアムで行われ、先発メンバーにはイングランドプレミアリーグでプレーする南野拓実選手や初出場でJ1 川崎フロンターレに所属する山根視来選手などが入りました。
日本は前半17分、山根選手の代表初ゴールで先制すると、27分にはドイツ1部フランクフルトの鎌田大地選手が2点目を挙げ、後半にもドイツ1部でプレーする遠藤航選手が追加点を奪いました。

守りでは、いずれもイタリア1部でプレーするキャプテンの吉田麻也選手と冨安健洋選手を中心に無失点に抑えて3対0で快勝しました。

日本が韓国に勝ったのは2013年7月の東アジアカップ以来、8年ぶりで、通算の対戦成績は14勝40敗23引き分けとなりました。

森保一監督は「選手たちがアグレッシブにプレーし、ゴールに向かうことを実践してくれた。選手が集中して準備し、チームのために戦ってくれたことが結果につながった」と話していました。

宿敵 韓国戦を終えて

「試合が終わってこんなにホッとするのは久しぶりです」。

アジアのライバル 韓国を相手に8年ぶりの勝利を飾った今回の強化試合を終え、キャプテンの吉田麻也選手は安どの表情でこう振り返りました。

そこには「海外組と国内組の融合」というテーマを会心の内容でクリアし、快勝したことへの自信もうかがえました。

サポートで実現した融合

試合前日の取材から「絶対に負けてはいけない。勝たなければいけない」、「キャリアの中でも1番大事な試合」とまで言い切り、みずからにプレッシャーをかけてきた吉田選手。

その背景には試合の実現にこぎつけた関係者への感謝の気持ちもありました。

今回の代表活動は日本サッカー協会の責任で厳格な防疫措置を講じることを条件に、海外組も2週間の自主待機期間を経ずに練習への参加や試合に出場することを政府から認められたのです。

ただ、海外組が試合に出場するには、入国した日の翌日から3日連続で検査で陰性と確認される必要があり、韓国戦でプレーするには22日中に入国しなければなりませんでした。

吉田選手は21日にイタリアでリーグ戦がありましたが、韓国戦に間に合わせるため、日本サッカー協会はチャーター機を用意。

同じく21日に試合が行われた、ポルトガルでプレーする守田英正選手の2人を乗せ、22日の午後11時半ごろに到着しました。

タイムリミットまで30分というギリギリの状況で日本に着き、韓国戦への出場が可能になったのです。

それだけに、吉田選手は「いろいろな方の協力で試合ができた。ここで結果を出せなきゃ男じゃないというプレッシャーがいつも以上にあった。だからこそホッとした」と振り返りました。

海外組と国内組の融合で実りあるものに

一方で吉田選手は2012年のロンドンオリンピックの3位決定戦で韓国に敗れた苦い経験も忘れていませんでした。

特に警戒していたのが韓国の「球際の強さ」。

教訓を忘れずに初めて選出された国内組のJリーガーたちに伝えたかったのが、フィジカルの重要性でした。

初出場ながら右サイドバックとして先発したJ1・川崎フロンターレの山根視来選手は吉田選手から「Jリーグの1.5倍の力でいかないとダメだ」とアドバイスされていたことを明かしました。

そのことばどおり、山根選手は体を激しくぶつけてボールを奪い、何度もサイドの攻防を制しました。

さらに前半17分の代表初出場で奪った先制点。

これはドイツ1部ブレーメンに所属する大迫勇也選手のヒールパスを受けて決めたものです。

「海外組と国内組の融合」を体現した象徴的なプレーを随所に見せました。

山根選手は「海外組の強度を知ることができて、いい刺激になった。明日からもっと成長できるように頑張る」と手応えを得ていました。

日本はその後も巧みな連携から何度も好機を作りこの試合で打ったシュートは19本に上りました。

守備でも韓国に決定機はほとんど作らせずわずか6本のシュートに抑え込み最後まで得点を与えませんでした。

周囲のサポートもあって実現した海外組と国内組の融合は、今後、厳しい戦いが待つワールドカップ予選に向けて実りの多いものになったとキャプテンの吉田選手は感じていて「新しい選手も結果を出したし、いつものメンバーも安定したプレーを出すことができた。いい準備になった」と次を見据えていました。