米 新型コロナ 感染者3000万人超 「第4波」への警戒が高まる

アメリカで確認された新型コロナウイルスの感染者の累計が24日、3000万人を超えました。1日に報告される感染者の数は、ピーク時と比べて減少しているものの、経済活動の制限などの相次ぐ緩和が感染の拡大につながるとも指摘されていて、感染の「第4波」への警戒が高まっています。

ジョンズ・ホプキンス大学のまとめによりますと、アメリカでこれまでに確認された感染者の累計が24日、3000万人を超えました。

アメリカでは、ことし1月はじめに1日およそ30万人の感染者が報告されるなど、感染拡大が始まって以来、最悪の状況となっていました。

その後、新たな感染者の数は減少傾向にあるものの、アメリカCDC=疾病対策センターによりますと、現在も1日に報告される感染者の数は、平均でおよそ5万5000人、1日当たりの新たな入院者の数は4600人にのぼっています。

ワレンスキー所長は、24日の会見で「心配な状態が続いている」と述べたうえで、「感染予防に力を入れれば、その分、パンデミックから早く抜け出すことができる」として、対策を緩めないよう求めました。

しかし、アメリカでは多くの州が経済活動や集会の制限を次々に緩和しています。

中西部ミシガン州や東部のニュージャージー州などでは、感染者の数が増加傾向に転じていて、専門家は急激な制限の緩和は感染の拡大を招きかねないと指摘しています。

アメリカは、今月下旬から春休みのシーズンで、旅行や、大人数でのパーティなどをきっかけにした感染拡大も懸念されていて、「第4波」への警戒が高まっています。