「人権侵害で新たな記録を残した」 中国の報告書 米を強く非難

アメリカをはじめ各国が中国の人権問題をめぐって圧力を強める中、中国政府はアメリカでの人権侵害の状況を取りまとめた報告書を公表し、去年深刻化した黒人への人種差別などを例に挙げ「アメリカは人権侵害で新たな記録を残した」などと強く非難しました。

中国政府は毎年アメリカでの人権侵害の状況を独自に取りまとめていて24日、最新の報告書を公表しました。

報告書は冒頭、去年、白人の警察官に押さえつけられて死亡した黒人男性の「息ができない」ということばを取り上げて、この事件をきっかけに人種差別に対する抗議活動が広がったとしています。

そして「常にみずからが優れていると自負してきたアメリカだったが、人種による衝突や社会の分断などが起きた。人権侵害における新たな記録を残した」と主張しています。

さらに「アメリカ政府は反省しないばかりか他国の人権状況をあれこれ批判しており、ダブルスタンダードと偽善を完全に露呈させている」とアメリカを強く非難しています。

アメリカをはじめ各国は中国の新疆ウイグル自治区で深刻な人権侵害があるとして制裁を科すなど圧力を強めているのに対して、中国側は対抗措置をとっていて、人権問題をめぐる対立は激しさを増しています。