老舗旅館で入社式 将来見据え 創業以来最多85人を採用 石川

石川県七尾市の老舗旅館「加賀屋」などを経営するグループの入社式が24日に行われ「コロナ禍でも将来を見据えて、おもてなしを充実させる」として、創業以来最多の85人が入社しました。

「加賀屋グループ」は、七尾市の和倉温泉にある創業115年の老舗旅館「加賀屋」や系列の旅館、レストランなど20施設を経営しています。

新入社員に1日も早く社会人としての1歩を踏み出してもらおうと、毎年、新年度を迎える前に入社式を行っています。

系列のホテルでは新型コロナで宿泊客が激減し、平日の営業を取りやめるなどの影響がありましたが、グループでは「将来を見据えて、客へのおもてなしを一層充実させる」として、創業以来最多となる85人を採用しました。

式の中で小田與之彦社長は「コロナ禍が落ち着けば海外からの客も戻り、皆さんが日本の親善大使としての役割を果たすことになります」と激励しました。

また、新入社員代表の藤井琴葉さんは「お客さまの特別な思い出づくりに貢献できるようにしたい」と決意を述べました。

社員たちは、25日からおよそ3か月間の研修を受けたあと、接客や営業などの部署にそれぞれ配属される予定です。