コロナ対策 駅員アバターが利用客に案内 JR大宮駅で実証実験へ

新型コロナウイルスの感染を防ぐためモニターに映し出された「アバター」と呼ばれる分身を使って駅員が遠隔で案内する実証実験が今月29日からさいたま市のJR大宮駅で始まるのを前に、報道機関に公開されました。

JR東日本は、新型コロナウイルスの感染を防ぐ対策として、駅員が利用客と対面せず遠隔で案内するサービスの検討を進め、今月29日からさいたま市のJR大宮駅で実証実験を始めます。

23日は、改札の内側と外側に縦に長い42インチのモニターが1台ずつ置かれ、「アバター」と呼ばれる駅員の分身が接客の実演が公開されました。
モニターの下の呼び出しボタンを押して鉄道やバス、それに駅周辺の地理などを問い合わせると、地図や時刻表などを表示しながら案内をしてくれるということです。

また、駅員はモニター越しに利用客の様子をチェックし、戸惑う様子の人がいた場合は実際の声かけも行うということです。

JR大宮駅の改札担当の滝澤誠さんは「直接対面するのと同じレベルかそれ以上の案内ができるかどうかに着目して実験を進めていきたい」と話していました。

この実証実験はおよそ1年間行われ、期間中はAI=人工知能による接客も検証するということです。