1都3県の緊急事態宣言解除も「Go Toトラベル」当面停止

首都圏の1都3県に出されている緊急事態宣言は期限の今月21日で解除されることになりましたが、政府はGo Toトラベルについては当面、全国一律での運用停止を続けることにしています。

旅行代金の割り引きなどが受けられるGo Toトラベルは、去年の年末から全国一律で運用が停止されています。

政府は、首都圏1都3県の緊急事態宣言が期限の今月21日で解除されて以降も、感染の再拡大を防ぐため、Go Toトラベルについては、当面、運用の停止を続ける方針です。

一方で、観光庁によりますと、17日の時点でおよそ20の県が、それぞれの県民に対象を限定し、旅行代金を割り引くなど観光需要を喚起する独自の取り組みを行っているということです。

また、こうした県からは、地域を限定してGo Toトラベルを再開するよう求める声も出ています。

このため、政府はGo Toトラベルの再開にあたっては、県をまたがない旅行に限定して都道府県単位で再開し、段階的に対象を拡大することも検討しています。

また、宿泊施設や旅行会社が感染症対策を強化する際の費用を補助するなど支援策の拡充も検討しています。

ただ、政府内には1泊当たり、最大2万円としている補助額の引き下げを求める意見もあり、再開にあたっての制度設計を慎重に検討しています。