高知工科大学 新型コロナ対策 初めて屋外での卒業式

高知県香美市にある高知工科大学で18日卒業式が行われ、新型コロナウイルスの感染対策として初めて屋外での開催となりました。

高知工科大学の卒業式は例年、屋内のホールで行われていますが、ことしは新型コロナウイルスの感染対策として、初めて屋外で式を行い、600人余りの卒業生がキャンパスの芝生に集まりました。

式では磯部雅彦学長から卒業生の代表に学位記が手渡されました。

磯部学長は「本年度は世界中が新型コロナウイルスに翻弄されましたが、異常時は、多くを学ぶ絶好の機会となります。ためらわず、未知で不安を感じる世界こそ、積極的に果敢に挑戦してみてほしい」と式辞を述べました。
これに対し、卒業生を代表してシステム工学群の滝野結公さんが「これからわたしたちはそれぞれ異なる道に進みますが、どの道でも、大学で得た経験が生きてくると思います。将来のさらなる成長を目指して新たな環境に羽ばたきます」と決意のことばを述べました。

式の最後には、在学生からのサプライズとして和紙でできた風船が空に揚げられ、卒業生は写真を撮るなどして屋外の卒業式を楽しんでいました。
環境理工学群の女子学生は「雨の予報もあったのですが、晴れて卒業式を迎えられてうれしく思います。春からは社会人としての自覚を持って頑張りたいです」と話していました。