日本旅行 去年の決算 127億円の最終赤字 コロナで需要落ち込み

大手旅行会社、日本旅行の去年1年間の決算は、新型コロナウイルスの感染拡大による旅行需要の落ち込みでグループ全体で127億円の最終赤字となりました。会社は厳しい経営環境を踏まえて、来年末までに採用の抑制などで社員を3割減らすとしています。

日本旅行が18日発表した去年1年間のグループ全体の決算によりますと、売り上げが237億円で前の年より56%減少し、最終的な損益が127億円の赤字となりました。

これは感染拡大に伴う旅行需要の大幅な落ち込みによるものです。

会社は、厳しい経営環境を踏まえて、今後、主力の旅行商品のオンラインでの販売比率を高めるとともに、来年末までに新卒採用の抑制などでおととしと比べて社員を3割減らしたり、店舗数を去年末の半数以下のおよそ90店舗に減らしたりするなどして、100億円規模のコスト削減を進める方針です。

堀坂明弘社長は記者会見で「旅行の需要は去年11月に一度、ピークがあり、なんとか乗り切ることができたが社会がコロナ禍以前には戻らないことを前提に変化に対応した改革を行っていきたい」と述べました。