東京 コロナ 16人死亡 300人感染 前週同じ曜日8日連続上回る

東京都内では、16日、新たに300人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、8日連続で1週間前の同じ曜日を上回っています。また、16日、患者と職員、合わせて13人の感染が報告された医療機関では、これまでに200人規模のクラスターが起きているということです。

東京都は、16日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女300人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

先週の火曜日より10人増えていて、8日連続で1週間前の同じ曜日を上回っています。

また、16日までの7日間平均は289.0人で、前の週の110.4%となりました。

7日間平均が前の週から増加するのは4日連続です。

都の担当者は、検査の「陽性率」が最新の数値で3.5%となり、徐々に上昇していると分析したうえで「感染状況が急激に悪化する局面ではまだないが、下げ止まりの状態で、厳しい状況には変わりない」と話しています。

16日の300人の年代別は、
▽10歳未満が6人、
▽10代が11人、
▽20代が55人、
▽30代が67人、
▽40代が41人、
▽50代が45人、
▽60代が32人、
▽70代が23人、
▽80代が13人、
▽90代が7人です。

16日の300人のうち半数の150人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は、「家庭内」が最も多く73人、次いで「施設内」が40人、「職場内」が19人、「会食」が8人などとなっています。

「施設内」では、8つの医療機関で患者と職員合わせて21人、9つの高齢者施設で利用者と職員合わせて15人の感染が確認されました。

このうち1つの医療機関では、16日、患者と職員合わせて13人の感染が報告されていて、先月末からこれまでに少なくとも200人が感染し、クラスターが起きているということです。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて11万5884人になりました。

一方、16日時点で入院している人は、15日より2人減って1268人でした。

「現在確保している病床に占める割合」は25.1%です。

都の基準で集計した16日時点の重症の患者は15日と同じ42人で、重症患者用の病床の12.7%を使用しています。

また、都は、感染が確認された16人が死亡したことを明らかにしました。

このうち15人は、50代から90代の男女で、感染経路は、医療機関が3人、高齢者施設が3人、家庭内が1人で、そのほかの8人はわかっていないということです。

また、屋外で倒れて亡くなっていた男性1人の感染が確認されました。

男性の身元はわかっていないということです。

これで都内で死亡した人は合わせて1605人になりました。

「ステージ2」相当までには

東京都は今月21日まで2週間延長された緊急事態宣言の期間中に、医療提供体制の数値を国が示す「ステージ2」相当まで下げたいとしています。

都によりますと、「ステージ2」相当までには、「入院患者」を16日時点の1268人からあと7人減らすことが必要です。

国の基準で算出した「重症患者」は16日時点で251人で、「ステージ2」相当となる255人を下回っています。

入院患者と、宿泊療養者、自宅療養者、それに入院するか療養するか調整中の人を合わせた「療養者数」は16日時点の2678人からあと590人減らすことが必要です。