東京都 新型コロナ 175人感染 7日間平均は前週比113.5%と増加

東京都内では、15日、新たに175人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、15日までの7日間平均は前の週の113.5%となり、増加しました。

15日の時点では、国の基準で算出した「重症患者」がステージ2相当となる値を下回った一方、「入院患者」は再び上回りました

東京都は、15日、都内で新たに175人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

116人だった1週間前の月曜日(8日)を59人上回っています。

また、15日までの7日間平均は287.6人でした。

▽1週間前までの253.4人の113.5%となり、増加しました。

15日の175人の年代別は、
▼10歳未満が8人、
▼10代が14人、
▼20代が32人、
▼30代が22人、
▼40代が28人、
▼50代が20人、
▼60代が11人、
▼70代が16人、
▼80代が13人、
▼90代が10人です。
▼このほか年齢がわかっていない人が1人いるということです。

175人のうちおよそ38%にあたる67人はこれまでのところ感染経路がわかっていないということです。

感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は、
▼「施設内」が最も多く45人、
次いで
▼「家庭内」が44人、
▼「職場内」が4人、
▼「会食」が2人などとなっています。

このうち「施設内」では、
▽10の医療機関で患者と職員合わせて23人、
▽7つの高齢者施設で利用者と職員合わせて13人の感染が確認されたほか、
▽大学の1つの運動部で学生8人が感染したケースも報告されています。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて11万5584人になりました。

一方、15日時点で入院している人は、14日より20人増えて1270人でした。

「現在確保している病床に占める割合」は25.2%です。

都の基準で集計した15日時点の重症の患者は14日より1人増えて42人で、重症患者用の病床の12.7%を使用しています。

都は、3月21日までの緊急事態宣言の期間中に、「入院患者」、「重症患者」、「療養者数」という医療提供体制の数値を国が示すステージ2相当まで下げたいとしています。

15日の時点では、国の基準で算出した「重症患者」が251人となり、ステージ2相当となる255人を下回りました。

一方で、14日、宣言の期間が延長されてから初めてステージ2相当まで下がった「入院患者」は15日の時点で1270人となり、再び上回りました。

また、都は、感染が確認された60代から90代までの男女合わせて9人が死亡したことを明らかにしました。
感染経路は、▼家庭内が3人、▼高齢者施設が1人で、▼このほかの5人はわかっていないということです。これで都内で死亡した人は合わせて1589人になりました。

東京都 ステージ2相当までには

都によりますと、ステージ2相当までには
▼「入院患者」を15日時点の1270人からあと9人減らすことが必要です。

また、▼国の基準で算出した「重症患者」は15日時点で251人で、ステージ2相当となる255人を下回りました。

▼入院患者と、宿泊療養者、自宅療養者、それに入院するか療養するか調整中の人を合わせて「療養者数」は15日時点の2628人からあと540人減らすことが必要です。