ファイザーワクチン 冷蔵より冷凍輸送のほうが品質安定 厚労省

アメリカの製薬大手ファイザーなどが開発した新型コロナウイルスのワクチンについて、厚生労働省は引き続き冷蔵した状態での輸送も認めるとしたうえで「マイナス15度以下に冷凍したほうが、より安定した品質管理が可能だ」とする見解を自治体に伝えました。

ファイザーのワクチンについて、厚生労働省は原則3時間以内であれば2度から8度に冷蔵した状態で、診療所などに輸送することを認めています。

一方、冷凍していない状態で振動を与えると、有効性などが低下するおそれがあり、ファイザーが去年12月の時点で「冷蔵した状態での輸送は推奨せず、自治体がやむをえないと判断した場合は容認する」と厚生労働省に伝えていたことが、NHKの取材で明らかになっています。

厚生労働省は、12日開いた自治体向けの説明会で「マイナス15度より低い温度で冷凍して輸送したほうが、より安定した品質管理が可能だ」とする見解を伝えました。

冷蔵した状態での輸送については引き続き認めるとしたうえで「容認はされているものの揺れを減らすよう慎重な取り扱いが求められる」としています。

高齢者への接種は来月12日から始まる見通しで、厚生労働省は近く自治体向けの手引きを改定する方針です。