ワクチン接種でアナフィラキシー「欧米に比べ多い」河野大臣

国内で新型コロナウイルスのワクチンの接種を受けた女性17人に「アナフィラキシー」と呼ばれるアレルギー症状が報告されていることについて、ワクチン接種を担当する河野規制改革担当大臣は、衆議院内閣委員会で「欧米の状況と比べると、数は多いように思われる」と述べ、状況を注視していく考えを示しました。

厚生労働省によりますと、9日午後5時までに国内でワクチンの接種を受けた医療従事者は10万7558人で、このうち女性17人に「アナフィラキシー」と呼ばれるアレルギー症状が報告されているということで、その割合は、およそ6300人に1人となっています。

これについて、ワクチン接種を担当する河野規制改革担当大臣は、10日の衆議院内閣委員会で「欧米のこれまでのファイザー製のワクチンに関するアナフィラキシーの状況と比べると、数は多いように思われる」と述べ、状況を注視していく考えを示しました。

これに関連して、厚生労働省は、12日、専門家による審議会を開き、接種との因果関係などについて検証することにしています。

このあと、内閣委員会では、デジタル庁の創設を柱としたデジタル改革関連法案の趣旨説明が行われ、平井担当大臣は、関係資料に45か所の誤った記載があったことについて「国会に配った資料に誤りがあり、報告が遅くなったことについて深くおわびを申し上げる。今後このようなことがないようしっかりと指導する」と陳謝しました。