北海道 変異ウイルス初確認 13人感染 食品販売会でクラスター

変異した新型コロナウイルスに北海道で13人が感染していることが確認されました。道内で変異ウイルスへの感染が確認されたのは、これが初めてです。

道内では、これまでに札幌市で12人、小樽市で1人の合わせて13人が変異ウイルスに感染している疑いがあることが分かり、道立衛生研究所の解析をもとに、国立感染症研究所が変異ウイルスか確定する判断を行いました。

その結果、13人はいずれもイギリスで最初に報告された変異ウイルスと確認されました。

道内で変異ウイルスへの感染が確認されたのはこれが初めてです。

札幌市によりますと13人は、市内の食品関連会社が2月下旬、3日間にわたり開催した食品販売会の参加者9人と従業員3人、それに関係者の1人だということです。

このほかに参加者12人も新型コロナウイルスへの感染が確認されているということで、市はこの集会でクラスター=感染者の集団が発生したと発表しました。

札幌市保健所の山口亮感染症担当部長は記者会見で「今回のケースは、重症化のリスクが高い高齢者が多い会場での感染で、高齢者が参加するイベントでは特に感染防止対策を徹底してほしい。変異ウイルスが市中で広がっていないか調べるため、検査の対象を広げていく」と述べました。