変異ウイルス 1週間で1234人抽出検査 うち56人陽性確認 厚労省

海外で広がる変異した新型コロナウイルスについて、国内では先月末までの1週間に全国で1200人あまりに検査が行われ、このうち4.5%にあたる56人の感染が確認されたことが厚生労働省のまとめでわかりました。

変異ウイルスについて、厚生労働省は自治体に対し、新規感染者の5%から10%を目安に検体を抽出して調べるよう求めています。

厚生労働省が各自治体の速報値をまとめたところ、先月28日までの1週間に、全国で1234人の感染者について、変異ウイルスを調べるPCR検査が実施されたことがわかりました。

これは、この期間に確認された新規感染者のおよそ17%にあたります。

そして、変異ウイルスへの感染が確認されたのは、検査を行った人の4.5%にあたる56人でした。

地域別にみますと
▽兵庫県では55人の検査が行われ、16人の感染が確認されたほか、
▽神奈川県では25人の検査が行われ感染が確認されたのは10人、
▽大阪府では52人の検査が行われ、感染が確認されたのは4人などとなっています。

一方、
▽東京都では61人を検査し、感染が確認された人はいなかったということです。

厚生労働省は、変異ウイルスの感染者の周辺を積極的に検査した事例も含まれるため、今回のデータで感染者に占める変異ウイルスの割合を評価することはできないとしたうえで、今後、変異ウイルスを早期に発見するための監視体制を強化していきたいとしています。