スパコン「富岳」神戸 理化学研究所で本格稼働

新型コロナウイルスの飛まつ拡散のシミュレーションでも知られる、最新のスーパーコンピューター「富岳(ふがく)」が神戸市の理化学研究所で9日から本格稼働を始めました。新薬の開発や気象災害の予測などさまざまな分野での活用が期待されています。

神戸市中央区の理化学研究所計算科学研究センターに設置された「富岳」は、おととし運用を終えた「京(けい)」の後継機で、すでに整備が完了する前から、新型コロナウイルスの飛まつ拡散などの研究に利用するため、一部が運用されてきました。

本格稼働の時期は当初、ことし4月以降の新年度を予定していましたが、整備を加速して完了させ、9日は関係者が出席してセレモニーが開かれました。
理化学研究所の松本紘理事長は「『京』では十分でなかったデータの解析ができる性能の高さと、活用範囲の広さを兼ね備えている。国民に愛される『富岳』にしたい」とあいさつしました。
「富岳」は「京」の3分の1以下の電力消費量で100倍の計算能力を持つということで、去年6月と11月にはスーパーコンピューターの世界ランキングで、計算速度など4つの部門で世界一となっています。

早速9日から研究機関や大学などによる74のプロジェクトが始まったということで、今後は、新薬の開発やビッグデータを解析した気象災害の予測などさまざまな分野での活用が期待されています。