米CDC ワクチン接種後のマスク着用などに関する指針公表

アメリカCDC=疾病対策センターは、ワクチンを接種した人のマスクの着用などに関する初めての指針を公表しました。
接種した人どうしであれば、屋内でマスクなしで集まってもリスクは低いとする一方、公共の場所ではマスクの着用や距離の確保が必要だとしています。

CDCは8日、ワクチンの接種を完了した人のマスクの着用や距離の確保に関する初めての指針を公表しました。

それによりますと、ワクチンを接種した人どうしであれば、屋内でマスクなしで集まってもリスクは低いとしています。

また、高齢者が子どもや孫の家庭を訪れることを念頭に、接種した人が接種していない人と会う場合でも、相手が単一の世帯であればマスクを着用せずに面会できるとしています。

一方で、接種を済ませていない複数の世帯が集まる場や重症化のリスクの高い人と接する時、公共の場所ではマスクの着用や距離の確保が必要だとしており、大規模な催しへの参加も避けるべきだとしています。

この理由についてCDCのワレンスキー所長は、ワクチンの接種を完了してもわずかに感染の可能性があり、無症状で感染を広げるおそれも否定できないとしていて、相手側のリスクも踏まえ「接種していない人との接触は慎重に判断すべきだ」と強調しています。

加藤官房長官「ワクチン接種した人もマスク着用を」

加藤官房長官は、閣議のあとの記者会見で「政府として、これまでも国民にマスク着用の徹底をお願いしているところであり、現時点で、ワクチンを接種した人に対してもマスクの着用をはじめとした基本的な感染防止対策の徹底をお願いしている。今後も最新の科学的な知見を踏まえ、専門家の意見を聴きつつ、厚生労働省を中心に必要な検討は行っていきたい」と述べました。