岡山 総社 東京五輪・パラ イランの事前合宿誘致など断念

岡山県総社市は東京パラリンピックの事前合宿の誘致を進めてきたイランから、新型コロナウイルスへの対策で合宿を断るという連絡があったことを受け、8日までに、合宿の誘致やホストタウンの協定の締結を断念しました。

総社市は、東京パラリンピックに向けてイランの柔道代表チームの事前合宿の誘致を進めてきました。

しかし、新型コロナウイルスの感染対策をめぐり、先月、イラン側から「日本国内での選手の移動を最小限にするため柔道チームだけ分散して行動するのは避けたい」などとして、総社市での合宿を断るという連絡があったということです。

これを受けて総社市は、8日までに柔道チームの事前合宿の誘致や、イランとのホストタウンの協定の締結を断念しました。

総社市の担当者は「非常に残念だが、しかたない。ホストタウンとして迎え入れることはできないが引き続き応援していきたい」としています。

岡山県内の自治体では、このほかに、事前合宿の中止を決めたり、ホストタウンの協定の締結を取りやめたりしたケースはありませんが、一部の自治体からは「選手と住民の交流事業が開催できるのか不安だ」といった声が出ています。

石川 加賀 ポルトガルと台湾から辞退検討の連絡

石川県加賀市は、東京オリンピック・パラリンピックでポルトガルと台湾のホストタウンとして事前合宿の受け入れを予定していましたが、それぞれの担当者から合宿の辞退を検討しているという連絡が寄せられていたことがわかりました。

加賀市は東京オリンピック・パラリンピックのホストタウンとして、ポルトガルの柔道と、台湾の空手の事前合宿の受け入れを予定しています。

加賀市によりますと、今月に入ってそれぞれの担当者から事前合宿の辞退を検討しているという連絡が寄せられたということです。

ポルトガルと台湾の担当者は、理由について新型コロナウイルスの感染対策のため、事前合宿をせずに、直接、選手村に入りたいと伝えてきているということです。

加賀市は現時点で正式に回答していませんが、予定どおり事前合宿を受け入れたい考えで、政府の感染対策マニュアルなどに沿って準備を進めたいとしています。