プロ野球 西武 本拠地メットライフドームの大規模改修が終了

プロ野球 西武は、埼玉県所沢市にある本拠地 メットライフドームと周辺施設の大規模な改修工事を終え、8日報道各社に公開しました。

西武は42年前に屋根のない西武球場として完成した本拠地のメットライフドームを魅力ある球場にしようと、4年前から周辺にある施設とあわせた大規模な改修工事を総事業費180億円をかけて行っていました。

8日は球団の後藤高志オーナーや辻発彦監督など関係者およそ50人が参加してしゅんこう式を行ったあと、施設の様子が報道各社に公開されました。
新しくなった球場では、長年ファンに親しまれてきた外野の芝生席が座席付きになりました。このほかバックネットの裏には、12球団の本拠地で最大の広さとなるおよそ480人を収容できるラウンジや、ブルペンの様子を間近で見ることができる座席などが新設されました。

またセンター後方の大型ビジョンは、高さおよそ13メートル、横およそ46メートルと2倍近く大きくなったうえに映像が鮮明になりました。このほか球場の周辺には、去年11月まで西武鉄道で運行していた車両1両が設置されたほか、5.5メートルの高さから滑り降りるローラースライダーなどの遊具がある子ども向けの広場なども造られ、野球観戦以外で楽しめる「ボールパーク」を目指すとしています。

辻監督は「生まれ変わったメットライフドームで野球ができるのが楽しみ。たくさんの夢が詰まったこのドームが超満員になることを夢見てリーグ優勝、日本一に向けて1試合1試合全力で戦う」と話していました。

球場と周辺施設は、今月26日にメットライフドームで行われる西武とオリックスの開幕戦に合わせて全面開業します。

チームと育成の両方の強化 目指す

西武は12球団で唯一、本拠地 埼玉県所沢市に1軍と2軍の本拠地など球団施設が隣接しています。

このため、4年前から始まった今回の改修工事では「チームと育成の両方の強化」を目指し、おもに2軍の試合や練習が行われる球場や老朽化した練習施設など選手の育成環境の整備も進められました。

このうち、おととし完成した室内練習場は、12球団最大級の広さということで、ブルペンでは5人のピッチャー、バッティングは4人の選手が同時に練習できるようになっています。

また、およそ40年前に建設され、多くのスター選手が新人時代に過ごした選手寮も平屋から4階建てに建て替えられ、トレーニングルームやデータを見ることができる専用の部屋などが設けられました。

ことし1月に入寮したドラフト1位ルーキーの渡部健人選手は「寮はすごくきれい。西武の寮はぼろぼろのイメージがあったが、すごくきれいになって野球に集中しやすい環境だと思う」と話していました。

また8日の内覧会のあと、辻発彦監督は「いつでも練習ができる本当にすばらしい環境だ。2軍のいい選手をすぐに参加させられる利点もある。さらに2軍の若い選手も1軍の試合を見て夢が生まれるだろうから、野球に関して考える時間をもっと持ってほしい」と話していました。

西武球場の歴史

西武が埼玉県所沢市に本拠地を移転し、最初のシーズンを迎えた昭和54年、1979年に西武球場が完成しました。

両翼95メートル、センター120メートルは、当時としては国内最大級の球場でした。

球場は森と湖に囲まれ、自然を感じられる開放的な空間で、当時天然芝だった外野スタンドにはレジャーシートを敷いて家族連れで観戦する姿も見られました。

その後、天候不良による試合中止をなくすために平成10年には、観客席を覆う屋根が設置されて球場名が「西武ドーム」と改められ、さらに翌年にはグラウンド全体を覆う屋根も完成し、国内で5つ目となるドーム球場になりました。

「新たな街に」

西武球団を連結子会社の1つとする西武ホールディングスは、おととし西武鉄道の所沢駅に駅ビルを完成させるなど、駅周辺の再開発を進めています。

そして今回のメットライフドームと周辺施設の改修工事をきっかけに所沢市内を回遊できるようにして、街に新たなにぎわいを作り出したいとしています。

西武のオーナーを務める西武ホールディングスの後藤高志社長は「これまでの所沢はベッドタウンだったが、生活や価値の変容に伴い、働く、暮らす、遊ぶ、学ぶといった新たな街になるよう貢献していきたい」と話していました。