東京都 新型コロナ 116人感染確認 7日間平均は前週の94%余

東京都内では8日、新たに116人が新型コロナウイルスに感染していることが確認され、8日までの7日間平均は前の週の94%余りとなりました。都の担当者は「少しずつ減っているが、減少幅はかなり小さくなっている」として、対策の徹底を呼びかけました。また、都は同じ医療機関で感染した13人を含む合わせて17人が死亡したことを明らかにしました。

東京都は8日、都内で新たに10歳未満から80代までの男女合わせて116人が、感染していることを確認したと発表しました。

週末は医療機関の休診が多く、月曜日は比較的、少なくなる傾向があり、都内で100人台となるのは121人だった1週間前の月曜日以来です。

新たな感染確認の8日までの7日間平均は253.4人で、前の週の94.1%となりました。

都の担当者は「少しずつ減っているが、減少幅はかなり小さくなっている。施設内で感染が広がると一定期間、感染が確認され続けるほか、家庭内でも子どもを含めて複数人が感染するおそれがある。施設内や家庭内、それにこれからの時期は会食などにも気をつけて感染の拡大を防ぐことが重要だ」と話しています。

8日の116人の年代別では
▽10歳未満が15人でした。

このうち、13人は家庭内での感染です。

また
▽10代が5人
▽20代が20人
▽30代が14人
▽40代が11人
▽50代が18人
▽60代が14人
▽70代が11人
▽80代が8人です。

感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は
▽「家庭内」が最も多く28人
▽「施設内」が15人
▽「職場内」が8人
▽「会食」が3人などとなっています。

このうち「施設内」では
▽3つの医療機関で患者と職員合わせて12人
▽3つの高齢者施設で利用者と職員合わせて3人の感染が確認されました。

116人のうち、およそ49%に当たる57人は、これまでのところ感染経路がわかっていないということです。

これで都内で感染が確認されたのは合わせて11万3571人になりました。

一方、8日時点で入院している人は、7日より9人増えて1427人でした。

「現在確保している病床に占める割合」は28.5%です。

このうち、都の基準で集計した8日時点の重症の患者は7日より6人減って46人で、重症患者用の病床の13.9%を使用しています。

また、都は、感染が確認された60代から90代の男女合わせて17人が死亡したことを明らかにしました。

このうち、13人は同じ医療機関での院内感染で死亡したということです。

これで都内で死亡した人は合わせて1479人になりました。

都「『ステージ2』相当までに下げたい」

東京都は、今月21日まで2週間延長された緊急事態宣言の期間中に、医療提供体制の数値を国が示す「ステージ2」相当まで下げたいとしています。

都によりますと、「ステージ2」相当を満たすためには、8日時点の「入院患者」1427人からあと177人、国の基準で算出した「重症患者」は297人からあと47人、それぞれ減らすことが必要です。

また、入院患者と、宿泊療養者、自宅療養者、それに入院するか療養するか調整中の人を合わせた「療養者数」は、8日時点の2699人から、あと599人減らすことが必要です。