新型コロナワクチン接種アナフィラキシー3人目報告 症状は改善

厚生労働省は、新型コロナウイルスのワクチンの接種を受けた30代の女性について「アナフィラキシー」と呼ばれる重いアレルギー症状が報告されたと明らかにしました。接種後のアナフィラキシーの報告は3人目で、症状は改善しているということです。

厚生労働省によりますと、アナフィラキシーが報告されたのは30代の医療従事者の女性です。

7日、アメリカの製薬大手ファイザーなどが開発した新型コロナウイルスのワクチンの接種を受けたところ、およそ5分後にせきや息苦しさ、それにのどの違和感などの症状が確認されたということです。

投薬治療を受けて症状は改善しましたが、経過を観察するため入院したということです。

女性は、過去に食物や動物などでアナフィラキシーを発症した経験があり、医療機関からは「接種と関連がある」と報告を受けたということです。

アナフィラキシーが報告されたのは3人目で、国内では今月5日の午後5時までに4万6000人余りの医療従事者が接種を受けています。

厚生労働省の専門家部会の部会長をつとめる東京医科歯科大学の森尾友宏教授は「欧米に比べて報告の頻度が高い印象だが、発症者の背景などについて解析することが重要だ。今後の部会でこれまでの事例の検討や評価を行う」などとコメントしています。