中国 1月と2月の貿易統計 輸出額 去年同期比60%余の大幅増

中国の1月と2月の貿易統計が発表され、輸出額は新型コロナウイルスの感染拡大で企業活動が停滞した去年の同じ時期と比べて60%余りの大幅な増加となりました。

中国の税関当局が7日発表した1月と2月の貿易統計によりますと、輸出と輸入を合わせた貿易総額は8344億9000万ドルと去年の同じ時期と比べて41.2%増えました。

このうち輸出額は4688億7000万ドルと60.6%の大幅な増加となりました。去年の同じ時期の輸出は新型コロナウイルスの感染拡大による企業活動の停滞で大幅に落ち込んでいたため、今回は統計にその反動が現れたことに加え、税関当局は「欧米の生産や消費の回復が中国の製品への需要を増加させた」としています。

また輸入額は3656億2000万ドルと去年の同じ時期と比べて22.2%増加して内需の回復が続いていることも示しています。

中国の輸出は世界的な感染拡大の影響によるマスクや医療機器の需要の高まりに加え、パソコンなどの電子機器も好調で去年6月以降、プラスの状態が続いており、中国経済の回復を後押ししています。