米 ニューヨークで映画館が1年ぶりに再開

新型コロナウイルスの影響で去年3月以来、休館が続いていたアメリカ・ニューヨーク市の映画館が5日、およそ1年ぶりに再開され、待ちわびた映画ファンらが訪れていました。

再開にあたってはマスクの着用を求めることや鑑賞できる人の数を座席数の4分の1に制限することなどが求められています。

このうち、ニューヨーク中心部マンハッタンにある映画館をさっそく訪れていた女性は「再開の日を待ち続けていました。自宅でも映画は見られますが、臨場感は映画館でしか味わえません」と話していました。

映画館のマネージャーは「とても長い1年でした。客席数が制限されている中で経営を維持していくのは難しいですが、まずは営業が再開できてほっとしています」と話していました。

去年3月、新型コロナウイルスの感染拡大が当時、アメリカで最も深刻だったニューヨーク市では、経済活動を厳しく制限するロックダウンとも呼ばれる措置がとられ、映画館もミュージカルの劇場などと同様に休館が続いていました。

アメリカの主要都市での映画館の休館は、世界的な興行収入を目指す映画の公開延期などにもつながっていました。

ニューヨーク州の報告書では、去年12月時点での芸術や娯楽産業の雇用者数は、前の年と比べて6割以上減っていて、長期間に及ぶ規制で、大きな影響を受けていることが明らかになっています。