ワクチン 5月前半に医療従事者向けが配送完了の見通しに

新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、河野規制改革担当大臣は記者会見で、5月前半には優先接種の対象となる、およそ480万人の医療従事者に2回接種を行う数量のワクチンの配送が完了する見通しとなったことを明らかにしました。

この中で河野規制改革担当大臣は、アメリカの製薬大手ファイザーなどが開発したワクチンの供給見通しについて「来週8日の月曜日に、第4便として850箱、最大6回分のワクチンを採取できる容器16万5750個が日本に到着する予定だ」と述べました。

そのうえで、4月中の供給見通しとして「EU=ヨーロッパ連合の承認が前提ではあるが、合計で8766箱、最大6回分のワクチンを採取できる容器170万9370個が供給される見込みだ」と説明しました。

そして、5月前半には優先接種の対象となる、およそ480万人の医療従事者に2回接種を行う数量のワクチンの配送が完了する見通しとなったことを明らかにしました。

一方、河野大臣は、1つの容器から6回の採取ができる特殊な注射器の確保が十分ではないとして「3月からの医療従事者への優先接種は、すでに確保している5回用の注射器でお願いする。高齢者の優先接種についても、4月19日の週の配送分までは6回用の使用は難しい状況だ。それなりの量が確保できたところで6回用に一斉に切り替えたい」と述べました。

記者団から「5回用の注射器を使用して、注射器の中に残るワクチンは廃棄するのか」と問われたのに対し「現時点では、残念ながらそうならざるをえない」と述べました。