国連代表 感染対策最優先で「京都コングレス」開催

7日から京都市で、各国の司法担当の閣僚らが犯罪対策を話し合う国連の会議が開かれるのを前に、国連の代表がNHKのインタビューに応じ、感染対策を徹底させ、会議を成功させることに意欲を示しました。

各国の司法担当の閣僚らが犯罪対策を話し合う国連の「犯罪防止刑事司法会議」、通称「京都コングレス」は7日から6日間の日程で京都市で開催される予定です。

会議を主催する、ウィーンに本部があるUNODC=国連薬物犯罪事務所のトップ、ワーリー事務局長は、来日を前にNHKの単独インタビューに応じました。

ワーリー事務局長は、新型コロナウイルスの感染拡大以降、日本国内で初めての大規模な国際会議となることについて「日本政府と緊密に連携し、参加者やスタッフの安全第一であらゆる感染対策を取っている。参加者がオンラインでも参加するハイブリッドの形式に移行した」と述べました。

そして「今後、この形式がコロナ禍でのニューノーマルになるだろう」とし、感染対策を徹底した新たな形式で大規模な国際会議を成功させることに意欲を示しました。

また、ワーリー事務局長は「新型コロナの感染拡大で世界的に新たな犯罪が起きていて、社会のぜい弱性やリスクが高まっている。今回の会議では、犯罪対策などに国際社会で一体となって取り組む必要があるというメッセージを示したい」と述べました。