東京都 新型コロナ 23人死亡 279人感染確認 減少スピード鈍化

東京都内では、4日、新たに279人の感染が確認されました。7日間平均は前の週の96.2%と2日連続で9割を超え、減少スピードの鈍化が続いていて、都の担当者は「まだ、いつどこで感染するかわからない状況なので、意識を持って行動してほしい」と呼びかけています。また、都は感染が確認された23人が死亡したことを明らかにしました。

東京都は4日、都内で新たに10歳未満から90代までの男女合わせて279人が新型コロナウイルスに感染していることを確認したと発表しました。

4日までの7日間平均は269.1人で、前の週の96.2%でした。

都は、7日間平均を前の週の7割以下に抑えることを目安にしていますが、2日連続で9割を超えました。

2日連続は先月以降では初めてで、減少スピードの鈍化が続いています。

都の担当者は「若い人が旅行に出かけて複数人感染したケースもあり、行動が活発になって感染者が増えている。まだ緊急事態宣言中で、いつどこで感染するかわからない状況なので、意識をもって行動してほしい」と呼びかけています。

4日の279人の年代別は、
▽10歳未満が10人
▽10代18人
▽20代が71人
▽30代が40人
▽40代が36人
▽50代が34人
▽60代が22人
▽70代が19人
▽80代が19人
▽90代が10人

感染経路がわかっている濃厚接触者の内訳は、
▽「家庭内」が最も多く74人、
▽「施設内」が42人、
▽夜間営業する接待を伴う飲食店の関係者が8人などとなっています。

このうち「施設内」では、
▽6つの医療機関で患者と職員合わせて25人、
▽6つの高齢者施設で利用者と職員14人の感染が確認されました。

279人のうち、およそ46%にあたる129人は、これまでのところ感染経路がわかっていないということです。

これで、都内で感染が確認されたのは合わせて11万2624人になりました。

一方、4日時点で入院している人は、3日より29人減って1519人でした。

「現在確保している病床に占める割合」は30.4%です。

このうち都の基準で集計した4日時点の重症の患者は、3日より1人減って51人で、重症患者用の病床の15.5%を使用しています。

また、都は、感染が確認された50代から90代の男女23人が死亡したことを明らかにしました。

23人のうち
▽6人は医療機関で
▽4人は高齢者施設で
▽2人は家庭内でそれぞれ感染したということです。

これで都内で死亡した人は合わせて1442人になりました。