DV 警察への相談件数 去年は過去最多 “外出自粛で潜在化も”

去年、全国の警察に寄せられたDV=ドメスティックバイオレンスの相談は、およそ8万2000件と、これまでで最も多くなりました。新型コロナウイルスの感染拡大で自宅にいる時間が長くなり、夫婦間など家庭内の暴力が深刻化しているおそれがあるとして、警察庁は関係機関との連携を強化することにしています。

警察庁によりますと、去年1年間に全国の警察に寄せられたDVの相談や通報は8万2643件で、前の年を436件上回って過去最多となりました。

▽被害を受けた人は、76%が女性で、
▽年代別では、30代が最も多く全体の27%、次いで、20代が23%などとなっています。

新型コロナウイルスの感染拡大で外出の自粛が広がる中、家庭内での暴力が潜在化しているおそれも指摘されています。

また、ストーカー被害の相談や通報も2万189件と、8年連続で2万件を超え、深刻な状況が続いています。

ストーカー規制法に基づく、つきまとい行為の「禁止命令」は、1543件と過去最多となりました。

警察庁は、DVやストーカーは殺人などの重大な事件につながることもあるとして、関係機関と連携しさらに対策を強化することにしています。