国連事務総長 石炭火力発電の段階的廃止へ G7に計画求める

国連のグテーレス事務総長は、国連が目指す温室効果ガスの削減目標を達成するには、G7=主要7か国が率先して石炭火力発電の段階的廃止に取り組む必要があるとして、ことし6月のサミットまでに具体的な廃止計画を示すよう求めました。

国連のグテーレス事務総長は2日、石炭火力発電の廃止を提唱する国際組織が実施したオンライン会合で演説しました。

グテーレス事務総長は国連が目指している「2030年までに世界全体の温室効果ガスの排出量を45%削減する」という目標について、各国がこれまでに提出した削減目標では、達成は難しいという認識を改めて示しました。

そのうえで、電力部門から石炭をなくしていくことが最も重要だと強調し「G7=主要7か国は、石炭火力発電を段階的に廃止する取り組みを主導し、遅くとも6月のサミットまでに示すべきだ」と述べて、6月にイギリスで開かれるG7サミットまでに、具体的な廃止計画を示すよう求めました。

さらに「石炭火力発電への国際的な財政支援の停止を発表するよう要請する」と述べ、G7などの主要国に対し発展途上国などへの石炭火力発電所の建設援助を凍結するよう呼びかけました。

一方で「公平な転換」ということばを用いて、石炭火力からクリーンエネルギーへの転換の過程で、労働者の権利が守られることも重要だとして、各国政府に対策を急ぐよう呼びかけました。