ワクチン保管の冷凍庫停止 他機器と電源共有し電力不足が原因

新型コロナウイルスのワクチンを保管していた医療機関の冷凍庫が停止して、最大でおよそ1000回分のワクチンが使用できなくなった問題で、原因は、電源をほかの機器と共有したことによる電力不足だったことが分かりました。厚生労働省は専用の電源を確保するよう呼びかけることにしています。

1日、医療従事者への先行接種が行われている医療機関の1つから、ワクチンを保管していた超低温冷凍庫=ディープフリーザーが故障して最大で1032回分のワクチンが使用できなくなったと厚生労働省に報告がありました。

厚生労働省によりますと、ディープフリーザーを医療機関に納入した企業が、2日原因を調査した結果、故障ではなく、同じ電源のコンセントを複数の機器で共有したために電力不足に陥っていたことが分かったということです。

厚生労働省は、先行接種が行われている医療機関に対して、ディープフリーザーを使う際は専用の電源を確保するよう伝えていたということで、全国の医療機関などに改めて注意を呼びかけることにしています。