国際特許出願数 ファーウェイが1位 3位に三菱電機 去年 企業別

新型コロナウイルスの感染拡大の影響で世界的に経済の状況が悪化する一方、去年出願された国際特許の数は、中国などを筆頭に増えたことが分かり、コンピューター技術などの分野で技術革新が続いていることが鮮明になっています。

スイスのジュネーブに本部を置く国連の専門機関、WIPO=世界知的所有権機関は2日、去年1年間に世界で出願された国際特許の数が27万5900件と前の年から4%増え、過去最多になったと発表しました。

出願数を国別に見ますと、
▽最も多かったのは2年連続で中国で6万8720件と、前の年から16.1%増え
▽続いてアメリカが5万9230件と、3%増え
▽3位の日本が5万520件と、4.1%減りました。

このほか、
▽サウジアラビアは前の年から73.2%増えて24位になったほか
▽マレーシアは26.2%増えて34位と、ともに順位を大幅に上げました。

また、企業別に見ますと、
▽1位は中国の通信機器大手「ファーウェイ」
▽2位は韓国の「サムスン電子」
▽3位は日本の「三菱電機」で、コンピューター技術などの分野で技術革新が続いていることが鮮明になっています。
WIPOのタン事務局長は、新型コロナの感染拡大が続く中でも、途上国の中小企業やスタートアップ企業を含め、国際特許の出願が増えているとして、世界各国で進む技術革新の動きを後押しする必要があると強調しています。