マラソン 川内優輝 ギネス認定 “2時間20分以内での完走最多”

公務員ランナーとして注目され、現在はプロとして活躍する川内優輝選手が、フルマラソンを2時間20分以内で完走したレースが100回を超え、ギネス世界記録に認定されました。

川内選手は、埼玉県の県立高校に勤める公務員ランナーとして注目され、世界選手権に4回出場したほか、2018年には世界有数のマラソン大会、アメリカのボストンマラソンで優勝するなど世界を舞台に実績を残してきました。

一方で、新型コロナウイルスの影響が出るまでは、毎年のように市民マラソンを含め年間10回前後レースに出場し、おととしにはプロランナーに転向しました。

川内選手は去年12月に山口県で行われた「防府読売マラソン」を2時間10分26秒のタイムで完走し、2時間20分以内でのフルマラソン完走が節目の100回となり、おとといの「びわ湖毎日マラソン」では2時間7分27秒の自己ベストをマークして記録を101回に伸ばしました。

川内選手は100回目のレースのあと、ギネス世界記録への認定を申請し、2日に「マラソン2時間20分以内における最多完走数」として記録が認定されました。

川内「こつこつと走り続けてきたことが記録に結び付いたのかも」

認定証を贈られた川内選手は「日本でいちばん速いわけでもなければ、日本でいちばん強いわけでもないが、小さいときから、こつこつと走り続けてきたことが記録に結び付いたのかなと思う」と喜びを語りました。

川内選手は来年の世界選手権の出場を目指し、今後も多くのレースに出場する今のスタイルを続けていくとしています。

“異色のランナー”川内 フルマラソン109回出場 うち優勝41回

マラソンの川内優輝選手は33歳。

トップ選手の多くが年に1、2回のレースに絞ってマラソンに出場する中、川内選手はトレーニングの一環として多い年には、年に13回も走ってきた異色のランナーです。

初マラソンは、学習院大学時代に出場した2009年の別府大分毎日マラソンで、2時間19分26秒のタイムでした。

実業団の誘いを断り、大学卒業後は埼玉県の県立高校で事務の仕事をしながら独自に練習を積んでいく道を選びました。

そして、2011年の東京マラソンで2時間8分37秒の好タイムをマークして世界選手権の代表になり、一躍「公務員ランナー」として注目を浴びます。

世界選手権には、この年のテグ(大邱)大会から、おととしのドーハ大会まで4回出場するなど、日本トップレベルの選手として低迷していた日本長距離界を盛り上げました。

特筆すべきは2018年に行われた伝統のボストンマラソンで、風が強く雨も降る状況の中で持ち味の粘り強さを発揮し、日本選手として1987年の大会で優勝した瀬古利彦さん以来、31年ぶりの優勝を果たしました。

その後、2019年にプロランナーに転向すると同時に、元実業団ランナーの水口侑子さんとの結婚を発表しました。

プロ転向後は、高速化の流れについて行けず苦しい時期が続きましたが、妻の侑子さんの助言で厚底シューズに挑戦した結果、28日のびわ湖毎日マラソンでは8年ぶりに自己記録を更新する2時間7分27秒の好タイムをマークしました。

これまでに走ったフルマラソンは109回にのぼり、2時間20分以内で走った回数は101回、優勝も41回を数えます。

出場したレースはすべて完走していて、ペースメーカーとして出場した、ことし1月の大阪国際女子マラソンでも主役の女子選手がゴールしたあと、目立たぬようにフィニッシュラインを越えました。

また「川内」という名前が同じ縁で、原発事故の影響を受けてきた福島県川内村のまちおこしイベントに参加する活動も行っています。