JR東日本 2022年度採用さらに4割減 新型コロナで業績悪化

JR東日本は、新型コロナウイルスの影響による業績の悪化を受けて、新年度の採用を抑制する方針ですが、来年春の新卒を含む2022年度の採用人数は、さらに4割減らす計画を明らかにしました。

JR東日本は、今年度までの10年間、毎年1700人から1800人程度を採用してきましたが、4月からの新年度は、1300人程度に抑制する方針です。

3月1日発表した2022年度の採用計画では、来年春に入社する新卒と中途を合わせて700人程度と、新年度よりさらに4割余り減らすとしています。

JR東日本は、新型コロナウイルスの影響で、鉄道などの利用客が落ち込んでいることから今年度の業績予想では、グループ全体の最終的な損益が4500億円の赤字に陥る見通しです。

このため、採用の抑制や、安全に支障のない範囲で設備投資を先送りするなどしてコストの削減を進めたいとしています。

鉄道事業者の間では、JR西日本が来年春に卒業する学生などの採用を例年の4分の1以下に減らすほか、JR九州が2022年度の新卒の定期採用を取りやめるなど、雇用への影響が広がっています。