“コロナ一定程度収まった後にGo To再開を” 日本観光振興協会

全国の自治体や観光関連の事業者などでつくる「日本観光振興協会」は、1日都内で記者会見を開き、新型コロナウイルスの感染が一定程度収まりしだい、可能な地域からでもGo Toトラベルを再開するよう求める考えを表明しました。

「日本観光振興協会」は、全国の自治体や観光協会、それに旅行や交通関連の事業者などでつくる公益社団法人で、1日の会見で「日本の観光再生宣言」を発表しました。

この中では「緊急事態宣言が解除され、今後、感染状況が一定程度収まった後には、可能な県内からでもGo Toトラベルの再開などを期待する」としています。

また、大きな打撃を受けた観光業界の再生に向けて、感染症の予防対策に取り組み、新たな観光の在り方を追求することや、デジタル化の推進で生産性を高めること、それに観光施策を通じて持続可能な地域社会を実現することを掲げています。

会見で、協会の副会長を務める大手旅行会社「JTB」の高橋広行会長は「観光業界は存亡の危機で、これ以上長期化すると観光のインフラが崩壊しかねない。Go Toトラベルの早期再開を望んでいるが、感染防止対策が大前提だ。キャンペーンが感染に与える影響や効果を科学的に分析し、データに基づいて議論する仕組み作りが求められている」と述べました。