新型コロナワクチン接種 500人以上が参加し訓練 大阪

4月から高齢者向けに始まる予定の新型コロナウイルスのワクチン接種に向けて、大阪府では市町村の担当者や医療関係者など500人以上が参加して接種の手順を確認する訓練が行われました。

大阪 浪速区の体育館で行われた訓練には、府内の市町村の担当者や医療関係者、それに地元の高齢者など550人以上が参加しました。

会場では、市町村ごとに接種対象人数の規模が異なることから、大小2つの接種会場を設営し、受け付けや医師による問診、接種までの流れを確認しました。

また、接種後に「アナフィラキシー」と呼ばれる副反応で意識を失った人が出たことを想定し、看護師や事務の担当者が声をかけあって担架に乗せたり、かけつけた医師が酸素マスクを装着したりする訓練も行われました。

参加者からは、接種後の経過観察にあたる担当者の人数を増やしたほうが望ましいとか、お薬手帳を持参してもらうことで、服用している薬の確認がスムーズに進むといった意見が出されていました。

大阪府は28日の訓練の結果を踏まえ、市町村向けのマニュアルを作成することにしています。

大阪府の吉村知事は「医師や看護師、薬剤師や事務など、それぞれの課題が抽出できた。1、2週間でマニュアルを作り、市町村でのスムーズで安全な集団接種につなげていきたい」と話していました。