男子マラソン日本新 鈴木健吾に聞く「今後もおごることなく」

びわ湖毎日マラソンで2時間4分56秒の日本新記録をマークして優勝した鈴木健吾選手がNHKの取材に応じ「とても光栄なことだ。今後もおごることなく続けて結果を残せるように頑張っていきたい」と話しました。

今回が5回目のフルマラソンとなった鈴木選手は、日本新記録で優勝したきょうのレースについて25キロすぎと36キロすぎの2つの場面が勝負のポイントになったと振り返りました。

このうち最初にあげた25キロすぎでは2018年のアジア大会で金メダルを獲得した井上大仁選手が仕掛けましたが、鈴木選手は追いかけませんでした。

過去のレースでは、先頭集団で引っ張っても終盤に失速するレースが続いていて「これまでは勝負どころを見極められず早い段階から動いてしまっていた。今回は、今までの経験を生かして『まだ早い』と自分を律することができた」と振り返りました。
もう1つの36キロすぎは鈴木選手がスパートをかけた場面です。

レースは3人の争いになり、直前まで1キロ3分のペースで走っていましたが、一気に2分50秒前半に加速してほかの選手を引き離しました。

鈴木選手は「いつ勝負をかけようかと考えながら走っていた中で給水を取り逃したので一気に行こうと思い勝負をかけた。序盤動かずに我慢したことで結果的に最後の5キロであげていくことができた」とアクシデントを逆手にとって勝負したことを明かしました。

また同じ実業団に所属し、今大会をけがのため欠場した東京オリンピック代表の中村匠吾選手について「中村選手はここぞという場面で勝負を仕掛けて一発で決める力を持っている。少しでもその力を吸収したいと思ってやってきた。今回は中村選手が出られない分もやってやろうと思っていた」と話し、その存在の大きさを感じていました。
そして、びわ湖を舞台に行われる最後のレースで大会の歴史に名を刻んだことについては「日本新記録を残せたことはとても光栄なことだ。ただ、この結果におごることなく続けて結果を残せるようにもっと頑張っていきたい」と話していました。