中国の景況感指数 3か月連続で前月下回り 改善ペースが鈍る

中国の今月の製造業の景況感を示す指数は、旧正月の春節に合わせた連休で生産が減少したことなどから3か月連続で前の月を下回り、景況感の改善のペースがいったん鈍る形になっています。

中国国家統計局は毎月、製造業3000社を対象に景況感を調査する製造業PMI=購買担当者景況感指数を発表しています。

28日発表された今月の製造業PMIは50.6で、先月より0.7ポイント低下しました。

景気判断の節目となる50は12か月連続で上回ったものの、3か月連続で前の月を下回りました。

これは今月、旧正月の春節に合わせた大型連休があったことから、輸出企業を中心に生産を減少させたことなどが原因です。

また企業の規模別の指数では、大企業が節目となる50を上回ったのに対して、中規模と小規模な企業がいずれも前の月から低下して50を下回り、統計当局は比較的大きく連休の影響を受けたとしています。

統計当局は「中国経済は総じて拡大が続いているが、企業活動の拡大のペースは緩くなっている」としています。

中国では、世界の中でいち早く景気回復が続いていますが、先月には新型コロナウイルスの感染者が一時、増加したことなどもあり、景況感の改善のペースがいったん鈍る形になっています。