自治体職員や医師らが新型コロナワクチンの接種訓練 愛媛

新型コロナウイルスワクチンの集団接種に向けて、自治体や医師などが参加して接種の手順と運営の課題を確認する訓練が愛媛県伊予市で行われました。

愛媛県内では国の供給見通しを元に現時点での見通しとして、医療従事者へのワクチン接種が来月以降となっているほか、4月以降は高齢者への接種が計画されています。

訓練はこれを前に愛媛県伊予市が行ったもので、実際の集団接種の会場として想定する市の保健センターには職員や医師などおよそ140人が参加しました。

訓練では、訪れた人が受付や予診票のチェックを受けたあと、医師の診察を経てワクチンの接種を受けます。
待合室は混雑が予想されるため、1メートルほどの間隔をあけて20以上のいすが並べられ「3密」にならないよう対策が取られました。

また、接種のあと体調が急変した人が出たという想定の訓練も行われ、職員や医師が素早く救護室に運びその後、救急車を呼ぶ手順を確認していました。

28日の訓練ではワイシャツなどを着ていると、接種をする際に時間がかかったことから、伊予市は実際の集団接種では軽装を呼びかけたいとしています。

伊予市健康増進課の下岡裕基課長は「参加者に意見を聞いて課題をさらに検証していきたい」と話していました。