日本沿岸の海面水位が過去最高に 背景に温暖化と黒潮か

去年の日本沿岸の平均の海面水位は、平年と比べて8センチ余り高く、統計を取り始めてから最も高くなりました。気象庁は、地球温暖化の影響で海面上昇が進展していることに加え、特に去年は、周囲より暖かい黒潮が日本の沿岸付近を通ったことが背景にあると指摘しています。

気象庁は、北海道から九州の沿岸にある16の地点で観測された潮位のデータをもとに、年ごとに平均の海面水位を算出しています。

去年の日本沿岸の平均海面水位はこの30年間の平均と比べて8.7センチ(87ミリ)高く、統計を取り始めた1906年(明治39年)以降、最も高くなったということです。

気象庁によりますと、海面水位は10年や20年の単位で変動しているということですが、1980年以降は上昇傾向が続いていて、背景には地球温暖化の進展があるとしています。さらに去年は、黒潮が蛇行して関東や東海に接近したことから周囲より暖かく、体積の大きな海水が、沿岸の海面を盛り上げたことも影響したということです。

地球温暖化の影響で日本沿岸の平均の海面水位は今後も上昇すると予測されています。海面水位が上昇すると高潮の被害が大きくなるおそれがあるため、気象庁は今後も観測を続けることにしています。