コロナ禍でアニメ・漫画の未来は?クリエイターや研究者が議論

漫画とアニメ業界のクリエーターや研究者などが業界の未来について語り合う催しが開かれ、コロナ禍でイベントを開催する難しさや、日本の漫画が海外でどう受け入れられているかの最新事情などについて意見を交わしました。

「国際マンガ・アニメ祭」は、漫画とアニメそれぞれの業界の知見を共有しようと、26日と27日の2日間、オンラインで開かれました。

コロナ禍のイベント運営を議論するセッションでは、同人誌の即売会「コミティア」を主催する中村公彦さんが、参加者全員の連絡先を確認したり、密にならないようにホールを余分に借りたりするなどコロナ禍での運営の難しさを語り、相次ぐ即売会の中止で印刷会社の売り上げなど業界全体に影響が出ていると指摘しました。

海外の最新事情を語るセッションでは、漫画研究が専門で東京藝術大学非常勤講師の椎名ゆかりさんが登壇し、アメリカでは動画配信サービスによって多くの人が日本のアニメを見るようになったことで、アニメの原作を中心に日本の漫画の売り上げが急激に伸びていることを紹介しました。

一方、英語圏では、スマートフォンなどの端末で縦に画面をスクロールしながら漫画を読み進める韓国発のサービスが人気を集めていて、日本の漫画家も積極的に参加してはどうかと提案していました。