バイデン大統領 「変異ウイルスで感染増の可能性 対策徹底を」

アメリカのバイデン大統領は、変異した新型コロナウイルスによって感染者が再び増えるおそれがあるとして、ワクチンの接種を進めるとともに、マスクの着用など感染対策を徹底するよう訴えました。

バイデン大統領は26日、南部テキサス州を訪れ、ワクチンの接種を進めるため政府が設けた大規模な施設を視察したあとに演説しました。

このなかでバイデン大統領は「アメリカは世界で最も多くワクチンを接種し、感染者や入院患者の数が減っている」と述べ、対策が進んでいるとアピールしました。

そのうえで「変異ウイルスの出現で感染者などが再び増える可能性があり、警戒を緩めるときではないと正直に言わなければならない」と述べ、変異ウイルスの広がりに警戒感を示し、ワクチンの接種とともにマスクの着用や手洗いなど感染対策の徹底を呼びかけました。

アメリカでは、イギリスや南アフリカなどで最初に確認された変異ウイルスが見つかっているほか、東部のニューヨーク市や西部のカリフォルニア州ではこれらとは別の新たな変異ウイルスの感染も増えていると伝えられていて、CDC=疾病対策センターなどが警戒を強めています。