緊急事態宣言から7週間 人出はどう変化した?

緊急事態宣言が出されて首都圏の1都3県は7週間、そのほかの地域は6週間がたちました。

人出にはどのような変化があったのでしょうか。NHKでは、IT企業の協力を得てデータを分析しました。

NHKは、IT関連企業の「Agoop」が利用者の許可を得て個人が特定されない形で集めた携帯電話の位置情報のデータを使って、緊急事態宣言が出ている首都圏の1都3県、そして関西の3府県と愛知、岐阜、福岡の3県の主な地点の人の数を分析しました。

分析した時間は
▽日中が午前6時から午後6時まで
▽夜間が午後6時から翌日の午前0時までです。

その結果、25日の主な地点の人出を先週までの4週間の平日の平均と比べたところ、日中、夜間ともほとんどの地点で増えていました。

前4週間平均との比較(日中)

日中は、
▽岐阜駅付近で54%増えたのをはじめ、
▽博多駅付近で25%、
▽大阪梅田駅付近で21%、
▽名古屋駅付近と京都駅付近で18%、
▽千葉駅付近で15%、
▽大宮駅付近と神戸市の三ノ宮駅付近で13%、
▽東京駅付近で12%、
▽渋谷スクランブル交差点付近で3%、増加しました。

▽横浜駅付近はマイナス3%でした。

前4週間平均との比較(夜間)

夜間は、
▽岐阜駅付近で73%増えたのをはじめ、
▽名古屋駅付近と京都駅付近で42%、
▽博多駅付近で37%、
▽神戸市の三ノ宮駅付近で34%、
▽大阪梅田駅付近で29%、
▽東京駅付近で13%、
▽大宮駅付近で8%、
▽渋谷スクランブル交差点付近と横浜駅付近で4%増加しました。

▽千葉駅付近はマイナス11%でした。
一方、これらの地点のきのうの人出を、去年出された1回目の宣言のときと比べると依然として2倍以上のところが多くなっています。

1回目の緊急事態宣言時の平均と比較(日中)

日中は、
▽岐阜駅付近が279%の増加でおよそ3.8倍、
▽博多駅付近が250%の増加でおよそ3.5倍、
▽京都駅付近が206%の増加、大阪梅田駅付近が205%の増加でいずれもおよそ3.1倍、
▽神戸市の三ノ宮駅付近が170%の増加でおよそ2.7倍、
▽名古屋駅付近が149%の増加でおよそ2.5倍、
▽大宮駅付近が103%の増加でおよそ2倍でした。

また、
▽東京駅付近は84%、
▽横浜駅付近は79%、
▽千葉駅付近は62%、
▽渋谷スクランブル交差点付近は59%多くなりました。

1回目の緊急事態宣言時の平均と比較(夜間)

夜間は、
▽岐阜駅付近が277%の増加でおよそ3.8倍、
▽京都駅付近が256%の増加でおよそ3.6倍、
▽博多駅付近が252%の増加、大阪梅田駅付近が250%の増加でいずれもおよそ3.5倍、
▽神戸市の三ノ宮駅付近が240%の増加でおよそ3.4倍、
▽名古屋駅付近が213%の増加でおよそ3.1倍、
▽渋谷スクランブル交差点付近は112%の増加でおよそ2.1倍でした。

▽東京駅付近と横浜駅付近は93%、
▽大宮駅付近は79%、
▽千葉駅付近は29%多くなりました。