1月の住宅着工 前年同月比3.1%減 前年下回るのは19か月連続

1月に全国で着工された住宅の戸数は、新型コロナウイルスの影響などで去年の同じ月より3.1%減少し、19か月連続で前の年を下回りました。

国土交通省によりますと、1月に全国で着工された住宅の戸数は5万8448戸で、去年の同じ月を3.1%下回りました。

前の年を下回るのは、これで19か月連続となりましたが、減少幅は10%を超えていた去年4月から7月までに比べると、小さくなっています。

内訳をみますと、
▽賃貸アパートなどの「貸家」は18%減って1万9794戸でした。
これは、対面での営業活動が制限されたことなどが要因です。

一方、
▽マンションや建て売り住宅などの「分譲住宅」は6.9%増えて1万9089戸と、15か月ぶりに増加し
▽注文住宅を示す「持ち家」も6.4%増えて1万9200戸と、3か月連続で増加しました。

去年の1月は、前の年の秋に消費税率が引き上げられ、着工件数が落ち込んだことの反動とみられます。

国土交通省は「営業活動が制約される状況が続き、住宅の着工数も低迷が続くとみられる」としています。