高齢者向けワクチン 6月末までに全国に配送の見通し 河野大臣

高齢者向けの新型コロナウイルスのワクチンについて、ワクチン接種を担当する河野規制改革担当大臣は閣議のあとの記者会見で、6月末までに全国の自治体に配送できる見通しとなったことを明らかにしました。

この中で河野規制改革担当大臣は「ファイザー社との交渉の結果、6月末までに65歳以上の高齢者全員が2回接種する分のワクチンを、自治体に配送できるスケジュールで供給を受けることで大枠で合意した。ただし、EU=ヨーロッパ連合の承認が大前提だ」と述べ、高齢者向けのワクチンについて、6月末までに全国の自治体に配送できる見通しとなったことを明らかにしました。

一方、高齢者への接種を終える時期については「自治体が接種計画を作っているので、それぞれ自治体の計画どおりに進めていただければよいと思う。私が『いつまでに』と申し上げる必要はない」と述べました。

また、医療従事者を対象に始まった先行接種について、25日午後5時時点でおよそ4万人の対象者のうち2万1896人への接種が完了したとして「半分を超え、順調に進んでいる。現時点でアナフィラキシーなどの重篤な副反応の報告はない」と述べました。

そして、ファイザー社からのワクチンの供給見通しについて「3月8日の週以降も毎週、供給が継続し、3月末までに合計で2275箱、最大6回分のワクチンを採取できる容器44万3625個が供給される見込みだ」と説明しました。