首相 国際会議でメッセージ 法の支配に基づく秩序の重要性強調

菅総理大臣はオンライン形式で開かれた国際会議にメッセージを寄せ、海洋進出を強める中国を念頭に、力ではなく法の支配に基づく国際秩序の重要性を強調し、アメリカなどと連携して「自由で開かれたインド太平洋」を戦略的に推進していく考えを示しました。

菅総理大臣は日本国際問題研究所が開いた国際会議「東京グローバル・ダイアログ」にビデオメッセージを寄せ、インド太平洋地域の情勢について「コロナ対応の中で高まった自国中心主義や、米中関係の緊張感の高まりなどともあいまって不確実性が一層増大している」と指摘しました。

そして海洋進出を強める中国を念頭に「不透明な形での軍事力の拡大や力を背景とした一方的な現状変更の試みなども続いている。私は力ではなく、法の支配に基づく自由で開かれた秩序こそが世界に平和と繁栄をもたらすと確信している」と述べました。

そのうえで菅総理大臣はアメリカやオーストラリア、インドなどの国々と緊密に連携し「自由で開かれたインド太平洋」を戦略的に推進していく考えを示しました。

一方、茂木外務大臣は基調講演で「今、最も戦略的な物資といえるワクチンを恣意的(しいてき)な形で外交上の手段として用いるようなことがあれば、人類共通の利益に明確に反することになる」と述べ、各国に新型コロナウイルスのワクチンを積極的に提供している中国をけん制しました。