吉村知事 大阪府のワクチン接種計画 “1か月ずれ込むことに”

新型コロナウイルスのワクチン接種について、大阪府の吉村知事は、4月に供給されるワクチンの量が限られることから、ことし10月までに希望する府民への接種を完了させるとしている府の計画を、1か月程度後ろ倒しにせざるをえないという考えを示しました。

新型コロナのワクチン接種をめぐり、政府は、高齢者への接種を4月12日から限定的に開始する方針を示し、大阪には4月上旬から段階的にワクチンが供給される見通しです。

これについて大阪府の吉村知事は、25日記者団に対し「4月の3週目までに大阪に届くワクチンは、およそ2万1000人分だ。大阪の高齢者の人口は230万人なので、4月に供給されるのはゼロに近く、数が非常に少ない」と述べました。

そのうえで吉村知事は、ことし10月までに希望する府民への接種を完了させるとしている府の計画について「ワクチンが十分に供給されることを前提に、6か月で完了したいという話をしてきたが、実質5月からにずれ込んでいるのに近い状況だ。計画も1か月ずれ込むことになろうかと思う」と述べ、1か月程度後ろ倒しにせざるをえないという考えを示しました。