新型コロナ患者専用の仮設病棟が完成 埼玉 戸田市の病院敷地内

新型コロナウイルスの患者専用の仮設病棟が埼玉県戸田市の病院に完成し、報道陣に公開されました。

新型コロナの患者を受け入れる病床を増やすため、埼玉県は今年度中に病院の敷地内に仮設の病棟を建設して、合わせて176床を確保する計画で、現在、8つの医療機関で整備が進められています。

このうち、戸田市にある「公平病院」に仮設の病棟が完成し25日、報道陣に公開されました。

病棟はプレハブの平屋建てで、重症と中等症の患者用のベッドが合わせて22床あり、重症患者用の部屋には人工呼吸器が1台備えられています。

運用開始は来月1日からで段階的に患者を受け入れるということです。

県によりますと、コロナ患者の専用病床は来月末までには、県が目標としている1400床を上回り、1466床となる予定だということです。

公平誠院長は「感染が少し落ち着いている間に、医療体制を整備していくことが重要だ。ワクチンが行き渡るまでにはまだ時間もかかり、変異ウイルスの感染拡大も懸念される。今後、再び感染者が増えていく局面で、この病床を生かせれば」と話していました。