高齢者へのワクチン接種“自治体ごとに柔軟に”河野規制改革相

新型コロナウイルスのワクチンの高齢者への接種をめぐり、河野規制改革担当大臣は、今後は自治体ごとの計画に基づいて柔軟に接種を進めてもらいたいという考えを示したうえで、接種は2回行うことを前提に準備していると説明しました。

新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、河野規制改革担当大臣は24日、4月12日から高齢者への接種を限定的に開始し、4月26日の週から、すべての自治体に行き渡る数量のワクチンを配送したいという考えを示しました。

河野大臣は25日の衆議院予算委員会で「3600万人の高齢者すべてが直ちに打てるわけではなく、物理的にも不可能だ。配送やシステムを確認してもらいながら拡大していきたい」と述べました。

そのうえで、4月26日の週から配送したいとしている、すべての自治体に行き渡るワクチンの数量について「具体的に申し上げられないのは、お許しいただきたい。ファイザーとの間で対外的にどこまで言っていいか、やり取りしている」と説明しました。

そして「これから先は、それぞれの自治体の計画どおりにお願いをしたい」と述べ、地理的な条件や人口などに応じ、自治体ごとの計画に基づいて接種を進めてもらいたいという考えを示しました。

また、河野大臣は「最初に決めたことを金科玉条のごとく守っていけばできるものではなく、自治体と、何か起きたときに柔軟に対応し助け合っていけるかが大事だ」と述べました。

一方、ワクチンを接種する回数について、河野大臣は「政策を判断する田村厚生労働大臣の指示で行うが、今の時点で2回で準備している」と述べました。