大阪 吉村知事 宣言解除で時短 “大阪市内 上限夜9時まで”

大阪府の吉村知事は、府内の飲食店などへの営業時間短縮の要請について、緊急事態宣言が解除された場合は対象を大阪市内の店舗に絞り込んだうえで、営業時間の上限を今より1時間延ばし、夜9時までとする方向で調整していることを明らかにしました。

3月7日までの緊急事態宣言をめぐっては23日、大阪、兵庫、京都の3府県の知事が、新規の陽性者数が減少するなど状況が改善されたとして、2月28日をめどに解除するよう国に要請しました。

これについて大阪府の吉村知事は、24日の記者会見で「仮に、宣言が解除されたとしても段階的に措置を解除していくことが非常に重要だ」と述べました。

そのうえで、宣言が解除された場合の対応について「現在、夜8時までとしている飲食店などへの時短要請は、夜9時までに緩和しながら、最初は大阪市全域に要請することを考えている」と述べ、対象を大阪市内の店舗に絞り込んだうえで営業時間の上限を今より1時間延ばし、夜9時までとする方向で調整していることを明らかにしました。

また、吉村知事は「注意しなければならないのは春休みなどがある3月の中下旬から4月上旬にかけての時期なので、2、3週間の期間で段階的に考えていきたい。感染者がぐっと増加するようなことがなければ終了するというのが筋だと思っている」と述べ、2週間から3週間の単位で、措置の見直しを検討する考えを示しました。

大阪府は、26日対策本部会議を開いて、方針を正式決定することにしています。