新型コロナワクチン接種事務 大手旅行会社受託の動き広がる

高齢者などを対象に新型コロナウイルスのワクチンの接種が始まるのに向けて、大手旅行会社の間では、予約の受け付けや接種会場の運営などの事務を自治体から受託する動きが広がっています。

このうち、「日本旅行」は全国およそ60の市区町村からワクチンの接種に関する事務を受託しています。

来月以降、住民からの問い合わせや接種の予約を受け付けるコールセンターの運営や、予約をインターネットで受け付けるシステムの構築、それに集団接種を行う会場の運営などを担います。

この会社では、新型コロナウイルスの影響で旅行の需要が大きく落ち込む中、ふだんの業務で行ってきた予約の受け付けや管理、コールセンターや添乗員の接客のノウハウをワクチン接種の事務に生かせると考え、主に修学旅行の手配などで接点のある自治体から事務を受託しています。

日本旅行西日本営業本部の岡本弘二担当部長は「ワクチンの接種事業は旅行業の仕事に通じる部分が多い。接種事業がスピーディーに終わり、旅行を楽しんでもらうためのお手伝いを早くできることを希望しています」と話していました。

大手旅行会社では、JTBが東京 世田谷区など複数の自治体から、近畿日本ツーリストも複数の自治体からワクチン接種に関する事務を受託しています。