ワクチンの供給スケジュール 週内にも提示へ 河野規制改革相

新型コロナウイルスのワクチン接種をめぐり、政府は、高齢者への接種は4月以降、段階的に進めていくとしており、河野規制改革担当大臣は週内にも今後のスケジュールを示すことにしています。

新型コロナウイルスのワクチン接種は、先週からおよそ4万人の医療従事者を対象に先行して始まり、22日までにおよそ1万2000人が接種を受けました。

政府は当初の想定より100万人多い、およそ470万人の医療従事者に接種するため、来月から各都道府県にワクチンの配布を始めるほか、4月からは65歳以上の高齢者およそ3600万人を対象に接種を始めたいとしています。

ワクチン接種を担当する河野大臣は、医療従事者への接種が想定より増えたことや、EU=ヨーロッパ連合がファイザー社製のワクチンの輸出を許可制にしたことなどから、高齢者への接種は4月以降、段階的に進めていく考えを示しています。

これに対し実務を担う自治体からは、現場の負担を軽減するためにも、供給スケジュールを速やかに示すよう求める要望が出ており、河野大臣は週内にも菅総理大臣と協議したうえで、今後のスケジュールを示すことにしています。

ワクチン接種をめぐっては、医師や看護師のほか、1つの容器から6回の接種ができる特殊な注射器の確保も課題になっていて、政府は円滑に実施するため自治体や医師会などと緊密に連携していく方針です。