「映画館をなくさない」ミニシアター支援 俳優たちが呼びかけ

俳優の井浦新さんや斎藤工さんらが、コロナ禍で苦境にあえぐ小規模映画館、いわゆるミニシアターを支援しようと、オンラインでイベントを開き、全国のミニシアターの魅力や支援策などを語り合いました。

このイベントは俳優が中心となって立ち上げた「ミニシアターパーク」という団体が23日、オンラインで初めて開催しました。

イベントに先立って、コロナ禍の悩みや要望などを全国のミニシアターに尋ねたところ「コロナ禍で客足が戻らない中、リモートで舞台あいさつをしてほしい」という声が多く寄せられたということです。
これを受けて井浦新さんや斎藤工さんらが意見を出し合い、舞台あいさつを収録したDVDを配布しようという意見や、劇場で観客に配信用のURLを配布して、後日、自宅で楽しめる舞台あいさつを実施した事例などが紹介されました。

また、映画のダンスシーンで観客も一緒に踊ってもらう企画を実施するなど、個性的なミニシアターを紹介するコーナーなども設けられました。

このイベントは有料で配信され、売り上げはミニシアターを支援する活動に使われるということです。
参加した俳優の渡辺真起子さんは「ミニシアターはラインナップに多様性があり、強く心に残る作品に出会える場所でした。町の中に映画館がある状況をなくさないために活動していきます」と話していました。